銀河鉄道の夜その2
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銀河鉄道の夜その2

作品:銀河鉄道の夜
作者:宮沢賢治

 カムパネルラが手をあげました。それから四五人手をあげました。ジョバンニも手をあげようとして、急いでそのままやめました。たしかにあれがみんな星だと、いつか雑誌で読んだのでしたが、このごろはジョバンニはまるで毎日教室でもねむく、本を読むひまも読む本もないので、なんだかどんなこともよくわからないという気持ちがするのでした。
 ところが先生は早くもそれを見附《みつ》けたのでした。

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底本:「新編 銀河鉄道の夜」新潮文庫、新潮社
   1989(平成元)年6月15日発行
   1994(平成6)年6月5日13刷
底本の親本:「新修宮沢賢治全集 第十二巻」筑摩書房
   1980(昭和55)年1月
入力:中村隆生、野口英司
校正:野口英司
1997年10月28日公開
2004年3月2日修正
青空文庫作成ファイル:
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ(例)川だと云《い》われたり

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号(例)光る粒|即《すなわ》ち星しか
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定(例)僕《ぼく》ん[#「ん」は小書き]とこへ
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